「湯波」と書いて「ゆば」と読む。
温めた豆乳の上にできる薄い膜を、箸でそっと引き上げたもの。
…ざっくり言うと、そんな感じでしょうか。
でも、湯波の魅力はそれだけじゃないんです。
湯波の歴史
湯波の起源は、今から1000年以上前の中国。
仏教とともに日本に伝わり、京都を中心に精進料理の食材として広まりました。
江戸時代には、日光東照宮の造営に携わった職人たちが、湯波の製法を持ち込みました。
日光は、豊かな水資源と良質な大豆に恵まれ、湯波づくりが盛んになりました。
湯波の種類
湯波には、大きく分けて2種類あります。
汲み湯波
豆乳を温めたときにできる膜を、箸や串で引き上げたものです。
柔らかく、とろけるような食感が特徴です。
干し湯波
汲み湯波を乾燥させたものです。
長期保存が可能で、様々な料理に使えます。
湯波の栄養
湯波は、大豆から作られるため、栄養豊富です。
- タンパク質: 筋肉や臓器を作るのに必要な栄養素
- 脂質: エネルギー源となる栄養素
- 炭水化物: エネルギー源となる栄養素
- カルシウム: 骨や歯を丈夫にする栄養素
- 鉄分: 貧血を予防する栄養素
- 食物繊維: 腸内環境を整える栄養素
日光の湯波
日光の湯波は、肉厚で食べ応えがあるのが特徴です。
日光にお越しの際は、栞で自慢の美味しい湯波を味わってみてください!